英雄伝説サーガ。マイクロキャビンのゲーム。 表記ゆれ +田中芳樹によるsf小説。銀河英雄伝説を参照。 メルカッツは出撃を禁じていたが、ミッターマイヤー艦隊のたび重なる挑発的な行動に一部の若手貴族が出撃、ミッターマイヤーは偽りの敗北を演じ、以後貴族連合軍もメルカッツの命令を軽視するようになる。そして、もともと貴族連合軍の現状に失望していたメルカッツは失望を通り越して絶望を感じるようになった。, そして、盟主であるブラウンシュヴァイク公自身が出撃してきたとき、ラインハルトは貴族連合軍を縦深陣へと引きずり込み、本気を出して包囲殲滅しようとした。貴族連合軍は大打撃を受けて実質的に壊滅し、ブラウンシュヴァイク公の旗艦までもが被弾したとき、後衛のメルカッツが来援して退路を確保、ブラウンシュヴァイク公を救った。しかし、ブラウンシュヴァイク公はメルカッツを「なぜ、もっと早く助けに来なかった!」と叱責し、恩を仇で返した。ただし藤崎竜版では、旗艦が被弾した際に、箔をつけるために同乗させていたエリザベートが死亡したが故のことであり、遺品の髪飾りを片手に人目もはばからず泣き崩れていた。, 帝国暦488年8月(宇宙暦797年)。敗北の連続及びヴェスターラントの惨劇による民心の離反によって追い詰められた貴族連合軍が、半ば自暴自棄でラインハルトに艦隊決戦を挑んだ。ファーレンハイトはこの案に反対し出撃を拒否したが、メルカッツは帝国に殉じ、また妻子を人質にとられていたことから出撃した。OVA版ではこの時、メルカッツはファーレンハイトに「自分よりまだ若いので生きよ」と別れを告げた。, 貴族連合軍の波状攻撃をラインハルトの陣営が要撃する形で一進一退が続き、貴族連合軍の抵抗力が限界に達した時点でラインハルトが総攻撃を命令。キルヒアイスらは高速巡航艦隊を率いて短時間で貴族連合軍に大損害を与えて圧倒し、貴族連合軍を潰走させた。ほぼ同時に、オーベルシュタインが潜入させておいた工作員ハウプトマン大尉の扇動によってガイエスブルク要塞で反乱が発生、主砲室(ガイエスハーケン)を制圧した。この敗戦で貴族連合軍は恐慌を来たし、貴族連合軍陣営では貴族主体の高級士官と平民主体の兵士とに分かれての同士討ちが相次いだ。残存する貴族連合軍の多くは降伏か逃亡した。, ファーレンハイトは要塞内で捕虜となったが、後日の謁見でラインハルトに従う事を誓い、ローエングラム陣営に帰順した。メルカッツは自殺しようとしたが、副官のシュナイダーに制止された。シュナイダーは同盟への亡命を薦め、懐疑的なメルカッツにヤン・ウェンリーを頼る事を提案した。それによってメルカッツは決心し、同盟に亡命した。, 対ラインハルト強硬派のフレーゲル男爵は滅びの美学を唱えて戦艦の一騎討ちを画策したが相手にされず、最後は自分を見限った参謀のシューマッハを射殺しようとして、逆に周囲の部下に射殺された。シューマッハと部下は戦艦ウィルヘルミナを駆ってフェザーンに亡命した。, 藤崎竜版コミックスでは、先の戦いで一人娘のエリザベートが死亡したこともあり、他メディア[17]よりも急速に貴族連合軍の瓦解が進んだ[18]ため、その描写は大きく変化した。, 最後の攻防戦は行われないまま、メルカッツ提督はシュナイダー少佐の勧めに従って亡命。さら一部の貴族が、ラインハルトへの降伏の手土産にブラウンシュヴァイク公爵の首を差し出そうとして[19]自決するよう恫喝した。ブラウンシュヴァイク公爵は他メディアと同様にアンスバッハにラインハルトの簒奪を阻止するよう命令を下した後、服毒自殺目前で命乞いをするが、「滅びの美学の完成」を唱えたフレーゲル男爵の手によって無理矢理毒入りワインを飲まされ自決させられ[20]、直後にフレーゲル男爵自身も同じ毒入りワインをあおって自決した。, この日に至るまでに、ヴェスターラント虐殺の黙認を巡ってラインハルトとキルヒアイスの間にすれ違いが生じ、双方の精神的関係が変化する程の感情的対立を引き起こした。これに加えて、オーベルシュタインがキルヒアイスへの特別扱いを止めるように進言していた事もあって、以前はキルヒアイスのみ許されていた銃器の携行が認められず、キルヒアイスは丸腰で式典会場に入った。, 捕虜となった高級士官の引見が始まり、ファーレンハイトがラインハルト陣営への帰順を表明して提督の列に加わった後、アンスバッハが服毒死したブラウンシュヴァイク公爵の死体と供に入場してきた。提督達は最初嘲笑をもって迎えたが、その死体にはハンド・キャノンが仕込まれており、アンスバッハはそれを取り出してラインハルトを狙った。だが一瞬早くキルヒアイスが飛び掛り、狙点が狂ったハンド・キャノンはラインハルト後方の壁を爆砕した。OVA版では、更にオーベルシュタインがラインハルトの前に立ちはだかり、盾となった様子が描かれている。, ラインハルトの謀殺に失敗したアンスバッハは、それでもキルヒアイスを振りほどこうとしてもがき、指輪に仕込んだレーザー銃でキルヒアイスの胸部と頸部を撃ち抜いたが、それでもキルヒアイスはアンスバッハを離そうとせず、他の提督が二人を引き離すまでその状態が続いた。, アンスバッハは自らの失敗を笑いながら歯に仕込んだ毒で自殺し、提督達は後処理に奔走するが、ラインハルトはそれらの一切が耳目に届かない精神状態となり、半ば無意識の様子でキルヒアイスに近づいた。既に視力が失われる状態になりながらも、キルヒアイスは「宇宙を手にお入れ下さい」という、その後のラインハルトにとって神聖不可侵となる誓約の言葉と、アンネローゼへの謝罪の言葉を告げ、そのまま息を引き取った。, 式典から3日を経てもラインハルトが虚脱状態のままでいる事を懸念した提督達は、何らかの対策を講じる必要性を感じたが、謀略の類が苦手な彼らは効果的な手段を思いつけずにいた。ロイエンタールが意を決し、そもそもの原因であるオーベルシュタインにアドバイスを求めるように提案したが、それを待っていたかのようにオーベルシュタインが現れ、アンネローゼに説得してもらう事と、さらにこの期に乗じて帝都を制圧し、かねてから謀略をめぐらしていると情報があったリヒテンラーデをキルヒアイス殺害の主犯に仕立て、先手を打って排除する事を進言した。提督達は、その没義道な策と反省の色も見せないオーベルシュタインに不快と嫌悪を感じながらも半ばリヒテンラーデへの八つ当たりで進言を受け入れ、各艦隊から高速艦艇二万隻強を選りすぐって首都星オーディンに向かった。, 通常は20日を要する行程を14日で踏破したため脱落艦艇が相次ぎ、作戦開始の時点でオーディンに到達出来たのは3,000隻程度だった。ミュラーがその内の800隻で衛星軌道を制圧し、他の艦艇は首都周辺に強行着陸して帝国中枢に向かった。ミッターマイヤーが宰相府で国璽を奪取した一方、ロイエンタールはリヒテンラーデを拘禁した。この様子を屋敷のバルコニーから眺めていたヒルダは、新しい時代の到来を予感している。なお、リヒテンラーデを処断した事が、後にロイエンタールとエルフリーデ・フォン・コールラウシュとの関係に関わってくる。, これと前後して、ラインハルトはオーベルシュタインの手配でアンネローゼと超光速通信で会話を交わし、少なくとも虚脱状態からは抜け出した様子が描かれている。また、その後のロイエンタールとの通信の内容が、後の叛乱の呼び水となっているように描かれている。, ラインハルトが一応味方であったリヒテンラーデの親族たちに下した処分は、「リヒテンラーデ本人は自決、女子供は辺境に流刑、そして10歳以上の男子は全て死罪」という過酷なものであった。これにより、ゴールデンバウム王朝を良くも悪くも支えてきた門閥貴族階級は事実上滅亡し、良くも悪くも彼らに支えられてきたゴールデンバウム王朝も事実上滅亡した。, 宇宙暦797年3月30日~8月。後にリップシュタット戦役と呼ばれる帝国の内乱で、ラインハルトが貴族を討伐するにあたり、介入を防ぐために同盟に内乱を引き起こすべくクーデターを仕掛けた。エルファシルを巡る戦いで捕虜になっていたアーサー・リンチ元少将が工作員となって同盟に逆潜入し、救国軍事会議となるメンバーを募りクーデターの実行を促した。3月30日にアンドリュー・フォークがクブルスリー大将を襲って重傷を負わせたのを皮切りに4月3日に惑星ネプティス、4月5日に惑星カッファー、4月8日に惑星パルメレンド、4月10日に惑星シャンプールの4か所で次々に反乱が発生し、さらに4月13日、ハイネセンで演習に偽装した兵力展開が行われ、そのまま決起に至った。なお、銀河帝国では4月6日にはリップシュタット戦役に突入している。, 救国軍事会議の議長はドワイト・グリーンヒル大将。スポークスマンはエベンス大佐。主な参加者は情報部のブロンズ中将、第11艦隊司令官のルグランジュ中将など。, しかしヤンが参加を拒否し、さらに救国軍事会議に敵対を表明したため、内乱状態となる。, ヤン艦隊はドーリア星域会戦で第11艦隊を全滅させ、更にハイネセンの防宙システム「アルテミスの首飾り」を完全に破壊し、救国軍事会議を無力化させた。, これに先んじて、ヤン暗殺に失敗して寝返ったバグダッシュが、ヤンの意を受け、このクーデターが帝国の謀略によるものであると放送した。リンチがそれを認めたため、救国軍事会議は大義名分を失った。グリーンヒルは降伏を決意したが、その前にリンチを始末しようとして逆に射殺される。しかしその数秒後にリンチも射殺された。エベンスはリンチと謀略の存在の秘匿を命じた後、通信でヤンに降伏を宣言・自決、クーデターは鎮圧された。, 帝国と同盟で相前後して内乱が生じ、いずれも大損害を被ったとはいえ、帝国側ではラインハルト独裁の新体制で社会が活性化したのに対し、同盟側では帝国領土侵攻作戦失敗の傷を更に深めるという反対の結果となる。またヨブ・トリューニヒト政権はクーデターを経て更に権力体制が強化される事となり、同盟の弱体化は更に進むこととなった。, 第11艦隊がヤン艦隊を挟撃するため艦隊を二分したのに対し、この動きを察知したヤンは先行して第11艦隊本隊7000隻に左側面から接近・攻撃し、亀裂が生じた箇所にグエン・バン・ヒューの分艦隊が突入。強力な抗戦を跳ね除けて第11艦隊本隊を前後に分断し、後方を半包囲して殲滅。さらにルグランジュの率いる前方部隊を撃滅した(ルグランジュは自殺)。つづいて、フィッシャー率いる後衛部隊が抑えていた第11艦隊別働隊(最高責任者が定められておらず行動が遅れた)をフィッシャーと挟撃し撃破した。戦闘全体において、第11艦隊の各艦は絶望的な戦況に関わらず降伏を拒否して激しく抵抗し、全滅した。, 石黒監督版OVAでは、ルグランジュは第11艦隊を二分しておらず、そのままグエンの中央突破を受けている。ヤン艦隊は、ルグランジュが指揮する後方部隊を半包囲して撃破したのち、アッテンボローが交戦していたストークス率いる前方部隊を殲滅した。, Die Neue Theseでは、原作通り第11艦隊は本隊と別働隊に二分し、ヤン艦隊を両側面から挟撃する策を取ったが、対するヤンは別働隊の足止めをフィッシャーに委ね、本隊に戦力を集中させて数的優位を形成。グエンの突撃によって第11艦隊本隊を分断して後方集団を半包囲する一方、ルグランジュの指揮する前方集団の動きはアッテンボローが阻止した。第11艦隊は度重なる降伏勧告も拒否していたが、ルグランジュが自身の責任において降伏を命じた(直後に自殺)。, ヤンが考案した作戦で「アルテミスの首飾り」を破壊して救国軍事会議を無力化し、降伏に至らしめた戦い。, バーラト星系第6惑星シリューナガルから1立方キロメートル/10億トンの氷塊を1ダース切り出してバサード・ラム・ジェット・エンジンを装着、光速に近い速度まで加速、相対性理論に添って重量を増した氷塊をアルテミスの首飾りに衝突させ破壊するという戦法が採られた。救国軍事会議メンバーの戦意を挫く心理的・政治的効果を狙い、また、元々アルテミスの首飾りの存在が首都星の傲慢の原因であると見做していたヤンは全ての衛星の破壊を命じたが、これは後に査問会に呼びつけられる口実の一つとなった。, 藤崎竜のコミックス版では、首飾りとルグランジュ艦隊によるヤン艦隊への挟撃作戦が取られたが、ヤンが原作同様に1ダースの氷塊を射出して首飾りを残らず破壊。直後にルグランジュ艦隊はグエン・バン・ヒューの猛攻を受けて劣勢に追い込まれた。しかしその後、救国軍事会議が降伏を表明したために、ルグランジュ艦隊は壊滅する前に戦闘を停止している。, 宇宙暦798年/帝国暦489年1月。イゼルローン駐留艦隊の内、アッテンボロー少将が率いる2,200隻の分艦隊が、回廊の帝国領方面を哨戒している最中に、ケンプ艦隊の分艦隊であるアイヘンドルフ艦隊1,630~1,790隻(OVA版において艦内放送で告知された推定艦艇数の最小値~最大値)と遭遇し、戦闘状態に突入した。アッテンボローの分艦隊は兵士の多くが補充されたばかりの新兵であり、その中に、軍曹待遇に昇進してスパルタニアンの搭乗資格を得たばかりのユリアン・ミンツも含まれる。原作ではアッテンボローの初登場の場面である。, アイヘンドルフ艦隊は当初ヤン艦隊の名前を恐れて積極的な攻勢を躊躇ったが、8~9時間後、相手の多くが素人であると気づき攻勢に転じようとした。しかし前後してヤン艦隊のほぼ全軍1万隻以上(OVA版でのラインハルトへの報告では帝国軍の10倍の戦力)が援軍に駆けつけたため、急遽撤退に転じた。ヤンは帝国軍が戦意を失って逃走したため、無用な流血を避けるためと元来の性格のため追撃戦は行われなかった。シェーンコップは、これを「戦わずして勝つ」と評した。, ユリアン・ミンツは軍曹待遇で初陣となったこの戦いでワルキューレ3機撃墜と巡航艦1隻を完全破壊し、曹長待遇に昇進した。, 宇宙暦798年/帝国暦489年4月~5月。帝国軍科学技術総監シャフト技術大将の提案した「ガイエスブルク要塞をイゼルローン回廊にワープさせ、イゼルローン要塞との戦いに利用する」というプランに基づいて実行された戦い。投入された艦艇は16,000隻。動員された将兵は200万人。作戦司令官はケンプ大将。副司令官はミュラー大将。ワープ装置の設置と実験も両者が行い、3月19日にワープ実験に成功、ラインハルトによって作戦が正式に承認される。, これに先立ち、フェザーンのアドリアン・ルビンスキーとルパート・ケッセルリンクの工作によってヤンに叛乱の意図ありという情報が同盟内に流され、ヤンはハイネセンに呼び戻されて同盟政府の査問会にかけられた。その最中の4月10日、ガイエスブルク要塞がイゼルローン回廊に出現し、戦闘が開始された。この知らせにより、査問会は不承不承ヤンを解放し、4つの寄せ集めの独立艦隊約5000隻を援軍として救援に向わせた。到着は最短で4週間後であった。, 宇宙暦798年/帝国暦489年4月10日、哨戒に出ていた同盟軍ギブソン艦隊(OVAではニルソンのユリシーズに変更されている)がイゼルローン回廊にてガイエスブルク要塞のワープアウトに遭遇し、イゼルローン要塞司令部に敵来襲を報告した。ヤン不在のイゼルローン要塞は、司令官代理のキャゼルヌ少将が指揮を執り、キャゼルヌはハイネセンに敵襲の報を知らせると共に、ヤンが要塞に帰還するまで防御に徹する戦略を採る事にした。ガイエスブルク要塞は互いの要塞主砲の射程内に入るまで、イゼルローン要塞に接近を続け、数時間後、ガイエスブルク要塞の主砲ガイエス・ハーケンとイゼルローン要塞の主砲トゥールハンマーの撃ち合いという派手な砲撃戦によって開戦の火蓋が切られた。, 次に、帝国軍は強襲揚陸艦を進行させて装甲擲弾兵による要塞の占領を試みるが、要塞外壁にてシェーンコップ率いるローゼンリッター連隊の迎撃にあい、揚陸作戦は失敗した。しかし、ケンプにとってはこれは序の口に過ぎず、帝国軍は数日の膠着期間を挟んで次の作戦を開始した。ケンプは駐留していたミュラー艦隊を出撃させ、要塞後方に配置したうえで、ガイエスブルク要塞をさらにイゼルローンへと接近させた。再び要塞主砲による撃ち合いが始まったが、やがて引力によって両要塞の流体金属層が前面に引き寄せられて厚みを増したことで、イゼルローン要塞の側はトゥールハンマーが流体金属に没して使用不可となってしまうと同時に後方の流体金属層が干上がり、外壁が露出し、そこにミュラー艦隊が猛攻を仕掛け、史上初めて艦砲によってイゼルローン要塞の外壁が破られた(イゼルローン要塞の流体金属層はOVA独自の設定であり、これを利用した戦法も同様にOVA独自のものである)。, ミュラーは外壁に開いた穴からワルキューレと強襲揚陸艦を突入させ、要塞内部の制圧を図るも、要塞から緊急発進した戦闘機隊によって防がれた。その最中、メルカッツ客員提督が駐留艦隊の指揮を提案し、キャゼルヌもそれを承認した。要塞より出撃した艦隊はミュラーの裏をかいて敵艦隊を各分艦隊と浮遊砲台のクロスファイアポイントに誘導し、包囲攻撃をかけた。ミュラーの必死の防戦と要塞のケンプがアイヘンドルフ/パトリッケン両少将に予備兵力5,000隻を与え救援に向かわせたため、ミュラー艦隊はかろうじて脱出に成功した。しかし、帰還したミュラーはケンプから叱責を受け、後方に下がるよう命令されている。これを受けミュラーは今回の任務に際して功を焦った様子が見られるケンプ[21]が功を独占するつもりではと疑念を抱き、帝国軍内部に不協和音が生じることとなった。, 同盟軍はキャゼルヌ司令官に実戦指揮の経験が少ない事と、彼がヤンの到着を待つという戦略を採ったため、常に後手に回る展開となった。しかし、幕僚の努力に加えて客員提督であるメルカッツの助言や艦隊指揮を得て、帝国軍をよく防いだ。また、ヤンの不在が帝国軍には知られず、前遭遇戦のアイヘンドルフ同様ケンプが自重した事もあって、攻略されるには至らなかった。ミュラーは後方に回されると同時期に捕虜からの情報と相手の様子からヤン不在とイゼルローンへの援軍を予測し、約3000隻を索敵と警戒の網として回廊全体に張り巡らしたが、ケンプが意見を却下したため確認と待ち伏せが出来なかった。, その後は膠着状態が続き、5月に帝国の偵察部隊が同盟の援軍を発見した。ケンプは時間差による各個撃破を立案したが、ユリアンがその作戦を見抜いて逆手に取る事を提案した。これにより、帝国軍は挟撃されて殲滅されかかったが、窮地に追い込まれたケンプがガイエスブルク要塞をイゼルローン要塞にぶつけて破壊する事を思いついた。そもそもラインハルトとヤンはいずれもガイエスブルク要塞による特攻を考慮しており、もし最初にその戦術を採られれば対処のしようがないとヤンは述べている。しかしヤンはガイエスブルク要塞が動き出す瞬間を狙って16基の移動用エンジンの1基を艦隊全体のピンポイント砲撃で破壊した。結果、ガイエスブルク要塞はバランスを崩して艦隊を巻き込みながらスピンを始め、そこをイゼルローン要塞がトゥールハンマーで砲撃し、ガイエスブルクは爆発・崩壊に至った。ケンプは要塞内で死亡。要塞内及び周辺宙域の帝国軍残存部隊のほとんどが爆発に巻き込まれる形で損害を被り、ミュラーは旗艦リューベックの艦橋で肋骨4本(OVAでは、肋骨が数本と診断されている)の骨折を含む全治3ヶ月の重傷を負いながらも、艦橋に医療ベッドを据え付けさせて敗残兵を纏めて撤退の指揮を執り続けた。こうして、ジークフリード・キルヒアイス終焉の場でもあるガイエスブルク要塞は、宇宙から消え失せた。, その後援軍の一隊であるアラルコン少将と駐留分艦隊のグエン少将以下約5,000隻がヤンの意思に反して追撃に向ったが、援軍として途中まで来ていたミッターマイヤー上級大将とロイエンタール上級大将の両艦隊に逆撃され全滅。それを知ったヤンは撤退し、帝国側も引き上げたため、戦いは終了した。, 帝国軍は15000隻以上の艦艇と180万人の将兵を失ったが、ケンプは敗死しながらも上級大将に特進。ミュラーも罰は受けなかった。シャフトは敗戦の責任こそ問われなかったものの、用済みと判断したフェザーン側の密告により汚職が暴露され、ケスラー率いる憲兵隊に逮捕された。, OVA版では、この戦いの裏には「アムリッツァ、クーデターで同盟が傷ついたのに合わせ、今度は帝国に傷ついてもらってパワーバランスを維持しよう」というルビンスキーの意図があった、という設定が付け加えられ、移動要塞の技術もシャフトが開発したのではなく、フェザーンからの横流しということになっている。, しかし、ラインハルトの改革によって立ち直った帝国と、アスターテ会戦・アムリッツァ会戦・クーデターの傷が癒えぬ同盟との国力差は、すでに「調整不能」なまでに開いてしまっていた。それを知ったルビンスキーは、フェザーン伝統の勢力均衡策を放棄。同盟を切り捨てて「勝ち馬」ラインハルトに全面的に乗り換える、そしてフェザーンではなくルビンスキー個人が「馬」を御して銀河を制することを決意する。, なお、道原版コミックではこの戦闘とヤンの査問会は全面カットされ、ケンプは明確な描写もなくいつの間にか登場しなくなっている。, 宇宙暦798年/帝国暦489年8月~翌年5月。ラインハルトの魔手から救出した皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世を擁して銀河帝国正統政府の樹立を画策したレムシャイド伯らと、彼らの亡命を受け入れた同盟政府を皇帝誘拐の共犯者として懲罰を与える、という名目でラインハルトが発令した同盟への侵攻作戦。この誘拐は「ラインハルトに同盟討伐の口実を与えて取引しよう」と画策したルビンスキーの策であったが、ラインハルトはその策を見抜いて恫喝を加えたうえで、一気にフェザーンをも制圧した。宣戦布告は8月20日(銀河帝国正統政府の樹立宣言と同日)。軍内部への具体的な説明と作戦名の発表は9月19日。最終的な人事の発表は11月8日。最初の戦闘は11月20日(第9次イゼルローン要塞攻略作戦)。戦闘終了は翌年5月5日(バーミリオン星域会戦)。公式の書類上の終結は5月25日(バーラトの和約)。, 及び直属艦隊:アルトリンゲン中将、カルナップ中将、ブラウヒッチ中将、グリューネマン中将、トゥルナイゼン中将, イゼルローン要塞への陽動作戦は、司令官がロイエンタール上級大将。指揮下にルッツ大将とレンネンカンプ大将、後詰めとしてアイゼナッハ大将が配された。なお、ケスラー大将とメックリンガー大将はそれぞれ首都防衛司令官/後方担当として残留した。, ルビンスキーの逃亡はゆるしたもののフェザーンの制圧、イゼルローン要塞の奪還、そしてランテマリオ会戦での同盟軍主力の撃破までは、ほぼラインハルトの思惑通りに進んだ。しかし、同会戦の終了間際から、イゼルローン要塞を放棄したヤンが艦隊を自由に運用して対抗し始めたため、帝国軍は圧倒的な戦力を持ちながらも補給に不安をきたして次第に不利になっていく。ラインハルトはヤンとの決戦を行うため、自分をおとりにしてヤンを誘い出し、包囲する作戦に出た。ラインハルトを戦場で倒す事が同盟存続の唯一の道であると考えていたヤンは、罠である事を承知の上でラインハルトとの艦隊決戦に赴き、バーミリオン星域で対戦した。戦闘自体は途中でミュラーの来援があったものの、ヤンが事実上の勝利をおさめたが、ブリュンヒルトが砲撃される直前、ヒルダの提案を受けたミッターマイヤーとロイエンタールがハイネセンの同盟政府を降伏に至らしめたため、戦闘は停止した。, 戦闘停止後の混乱時に、ヤンはメルカッツに「動くシャーウッドの森」を託して逃亡させた。艦艇は60隻。同行者は副官のシュナイダーやポプラン、リンツ及び将兵11,820人。なお、この中にカーテローゼ・フォン・クロイツェル伍長が含まれている事が後日判明する。また、戦闘終了から24時間後の5月6日23時に、ヤンとラインハルトは史上唯一の会談に臨んでいる。, この作戦の後の6月22日、オーディンに戻ったラインハルトは皇帝に即位し、ローエングラム王朝が成立した。ミッターマイヤーは宇宙艦隊司令長官に、ロイエンタールは統帥本部総長に、オーベルシュタインは軍務尚書に就任。3者とも元帥号を授与された。それ以外の主要提督もそれぞれ上級大将に昇進したが、特にバーミリオン会戦での功績が認められたミュラーは3元帥に次ぐ上級大将の主席とされた。同盟では、ヤンが退役して念願だった年金生活に入り、フレデリカと結婚した。ビュコック、アッテンボロー、シェーンコップも退役したがキャゼルヌは辞表を却下され後方本部長代理に任じられた。ムライ、パトリチェフ、フィッシャーは辺境勤務に任じられた。ユリアンはボリス・コーネフやルイ・マシュンゴ、途中で合流したポプランらと供に親不孝号で地球に向った。, 神々の黄昏作戦中の陽動として行われた戦闘。しかしロイエンタールが指揮する帝国軍三個艦隊約3万6000隻はヤンをイゼルローンに拘束し、今後の策を立てる余裕を与えぬために、ルッツ曰く「嫌がらせの攻撃」、ロイエンタール曰く「あらゆる布石を惜しまない」、陽動といえども手を抜かぬ攻勢をかけた。, 最初の戦闘では、ヤンは旗艦ヒューベリオンを囮とすることで帝国軍の突出を誘い、その隙にローゼンリッターがロイエンタールの旗艦トリスタンへの突入に成功、シェーンコップとロイエンタールとの一騎討ちに至った。, その後も戦闘は断続的に続き、レンネンカンプがアッテンボローの罠にかかって3割(約2000隻)の損害を出した。12月9日にロイエンタールは援軍の要請(に見せかけたフェザーン侵攻作戦の開始要請)をラインハルトに上申した。フェザーンが占領された後の1月19日に、ヤンが放棄したイゼルローン要塞にロイエンタールが無血で進駐。本戦闘は終了した。, なお、ロイエンタールはヤン艦隊の追撃を進言したベルゲングリューンに対し、「野に獣がいなくなれば猟犬は無用になる。だから猟犬は獣を狩りつくすのを避ける…(「狡兎死して走狗煮らる」)」という、極めて意味深な返答をして却下している。, 宇宙暦798年/帝国暦489年12月。イゼルローン要塞への陽動攻撃に乗じて、神々の黄昏作戦の本隊が行った侵攻作戦。, 第一陣のミッターマイヤー艦隊が出陣したのは12月9日と推定。当初はイゼルローン方面への援軍という名目で出陣し、兵士にもそう説明されていた。ミッターマイヤー艦隊の全兵士にフェザーン占領が目的であると伝えられたのは12月13日。艦隊がフェザーンの衛星軌道に到達したのは同24日。フェザーンには対抗するだけの軍事力が無いため、第1陣のミッターマイヤー艦隊二万隻強のみで即日無血占領が完了したが、ルビンスキーはいち早く逃走し、拘束には失敗した。第2陣のミュラー到着は同月28日、ラインハルトの本隊到着は同月30日16時50分。, この時、駐在武官としてフェザーンに赴任していたユリアンは、ヤンとの事前の打ち合わせでこの事態を予想しており、マシュンゴ及び弁務官のヘンスローとともに逃亡。翌年1月24日に、マリネスクの手引きにより、ベリョースカ号でフェザーンを脱出した。なお、ドミニク・サン・ピエールの手配でデグスビイ司教が同乗しており、フェザーンと地球教に繋がりがある事をユリアンに話した後、薬物中毒で死亡した。, 宇宙暦799年/帝国暦490年2月8日。フェザーンを占領して同盟領に侵攻した帝国軍本隊と同盟軍本隊の戦い。, 帝国軍は1月30日にポレヴィト星域に集結し「双頭の蛇」の陣形に編成を変えた。第1陣=ラインハルト、第2陣=シュタインメッツ、第3陣(事実上の先陣)=ミッターマイヤー、第4陣=ミュラー、第5陣=ワーレン、予備兵力=ファーレンハイト/ビッテンフェルト。戦力は戦闘用艦艇11万2700隻、支援用艦艇4万1900隻、将兵1,660万人。, 同盟軍は2月4日にバーラト星系から進発した。司令官がビュコック、総参謀長がチュン・ウー・チェン、副官がスーン・スールズカリッター。参加艦隊はパエッタ中将の第1艦隊に加えて、同盟中から集めた艦艇で新設された第14艦隊と第15艦隊。新設された二つの艦隊の司令官には、第14艦隊にはモートンが、第15艦隊にはカールセンが、それぞれ中将に昇進して任命された。兵力は艦艇数3万2900隻、将兵520万6000人。この戦いに先立ってビュコックは元帥に、チュン・ウー・チェンは大将に昇進している。, 2月8日13時40分、同盟軍は帝国軍ミッターマイヤー艦隊の側面5.1光秒の距離に位置し、その5分後に攻撃を開始した(OVAでは13時に5.2光秒の距離に位置し、攻撃開始のタイミングを計っていたが、味方の一部が勝手に砲撃を始めてしまうという混成艦隊の弱みが出てしまったため、そのまま全軍に攻撃を命令し、戦闘状態に突入した)。ビュコックは慎重に戦闘を進めるつもりだったが、帝国軍の示威行動に驚いた同盟軍の一部が動揺し、半狂乱になって攻撃を行った。この攻撃がミッターマイヤー艦隊に亀裂を生むという意外な戦果をあげ、そのまま押し込む形で同盟軍前衛部隊は前進し、帝国軍に少なからぬ損害を与えた。だが、ほとんどヒステリーに近い状態になって行った攻撃により、同盟軍の陣形は乱れ、統制も失われかけていた。またビュコックは、ミッターマイヤー艦隊がすぐに体勢を立て直すであろう事を察し、同盟軍全軍に後退と陣形の再編を命じた。同盟軍が後退するタイミングで、体勢を立て直したミッターマイヤー艦隊が反撃に転じ、さらに他の帝国軍艦隊が同盟軍の左右両翼に攻撃を開始したため、同盟軍は一転して守勢に立たされる。同盟軍はビュコックの指揮の下、地の利を生かして戦線を立て直すが、攻勢に出ることは望めなくなる。翌2月9日、同盟軍は守勢に徹してヤン艦隊の到着に望みをつなぐ作戦に転じて恒星風のエネルギー流を挟んで反対側に布陣しなおした。ミッターマイヤーも負けない事に徹したビュコックの戦術に手こずる事となる(原作小説では具体的な戦術の描写は無いが、OVA版においては、チュンの献策により、帝国軍前衛部隊の艦艇の機関部だけを破壊し漂流させて「盾」することで帝国軍主力からの攻撃を防いでいる)。だが、消耗戦の末に戦力差は明確となってくる。9日11時、同盟軍にとどめを刺す事を決めたラインハルトは、待機していたビッテンフェルトに出撃を命じた。ビッテンフェルトは帝国軍と同盟軍の間のエネルギー流を強行突破すると、同盟軍の集中攻撃に耐えながら反撃して同盟軍主力を粉砕、勝敗が決した。だがその時、帝国軍の背後からヤン艦隊が接近している事が判明したため、帝国軍は一時パニックを起こした。その隙に同盟軍本隊の残存戦力は戦線離脱に成功した。ラインハルトは体勢を立て直すため一時撤収し、戦場から2.4光年離れたガンダルヴァ星域の第2惑星ウルヴァシーを占領して侵攻の拠点とした。ヤンはビュコックの本隊と合流し、バーラト星系に撤退した。, なお、この時、帝国軍の駆逐艦ハーメルンIVを乗っ取ったユリアン達が、最後尾のフィッシャー艦隊に接触し、合流を果たしている。, 宇宙暦799年/帝国暦490年3月1日~。ヤン艦隊と、帝国軍のシュタインメッツ/レンネンカンプ艦隊との連戦。, この直前にゾンバルト少将が護衛する補給艦隊がヤン艦隊によって全滅させられたため、ラインハルトはウルヴァシーの恒久基地化の邪魔になるヤン艦隊を排除するべく、シュタインメッツ艦隊に探査を命じた。そして3月1日、ライガール・トリプラ両星域の中間にあるブラックホールの安全領域ぎりぎりに(危険宙域である半径9億6千kmから僅かに外れた半径10億kmに)ヤン艦隊が凸形陣で布陣している事を知り、本隊に連絡した。これをうけて本隊からはレンネンカンプ艦隊が援軍に赴いた。, 同日21時にヤン艦隊とシュタインメッツ艦隊が戦闘状態に突入。当初は背水の陣を敷いたヤン艦隊をシュタインメッツ艦隊が半包囲する形での砲撃戦を展開していたが、翌日5時30分にヤン艦隊が中央突破・背面展開戦法を使ってシュタインメッツ艦隊の包囲陣を破り、後方に回ってブラックホールに追い込み始めた。罠にかけられたことを知ったシュタインメッツは果敢に応戦(OVA版では、「態勢を入れ替えられたのなら、また入れ替えればいい」と同じく中央突破・背面展開による反攻まで試みている)するがついに力尽き、ある程度の犠牲が出る事は覚悟して4時方向に転進(つまりヤン艦隊に横腹を見せ)、シュバルツシルト半径ギリギリをかすめて高速を得るブラックホールを利用したスイングバイ航法で脱出に成功した。しかし、その間延々と狙い撃ちにされた上にブラックホールに多くの艦艇を呑まれ、最終的に8割の損害を出した。, なお、この戦いの後、亜光速の氷塊や移動要塞やブラックホールといった、SFならではのガジェットを用いた戦いは行われていない。, シュタインメッツ艦隊との戦いの後逃走する事を考えていたヤンは、援軍がレンネンカンプ艦隊だと知り予定を変更。「戦うことなく自分からわざと後退する」という艦隊運用で心理戦を仕掛け、タイミングを計って攻勢を仕掛けた。先のイゼルローン攻略戦で後退するヤン艦隊を追撃して罠にはまったレンネンカンプ艦隊は、ヤンの読みどおり疑心暗鬼に陥って今度は後退してしまい、そこにヤンの先制攻撃を受けて潰走。同日13時にようやく秩序を回復したものの、その時既にヤン艦隊に逃げられてしまっていた。, この戦いに先立って、ヤンは元帥に昇進し、勤労意欲に目覚めたアイランズ国防委員長の承認により、ヤン及びヤン艦隊がほぼ自由に戦術と戦略を組み立てる事が出来るようになった。帝国駆逐艦乗っ取りという功績で中尉に昇進したユリアンと銀河帝国正統政府を事実上見限ったメルカッツが復帰し、キャゼルヌも中将に昇進してイゼルローンから引き続き同行、シェーンコップは中将に、フレデリカは少佐に昇進した。さらにOVA版ではモートンとカールセン、及び第14/15艦隊の残存部隊が合流している。, ゾンバルト少将が護衛していた補給艦隊が全滅したため、ウルヴァシーの物資が不足し始めた。この事態を打開するため、ワーレンが自分自身の艦隊で同盟の補給基地を襲って物資を奪う案を上申し、ラインハルトの消極的な承認を得て進発した。これを察知したヤンはタッシリ星域で護衛が不十分に見える補給コンテナ群を配置し、故意にワーレン艦隊に奪わせた。ワーレン艦隊の中央部分に取り込まれた補給コンテナ群が、自動射撃装置による僅かな反撃を開始したため、ワーレンは物資を奪う事を断念して補給コンテナ群を攻撃した。しかしその補給コンテナ群は液体ヘリウムを満載していたブービートラップであり大爆発が発生(原作では言及されていないが、OVA版において「ヘリウム爆発」との表現がある)。そこにヤン艦隊が砲火を浴びせたため、ワーレン艦隊は大きな損害を出しつつ敗走した。また会戦の後にワーレンは星域から離脱するヤン艦隊を偵察、同盟各地の補給基地を転々として特定の拠点を設けない、いわば同盟領全域を利用したゲリラ戦を展開している事、すなわち正攻法で捕捉撃滅することは出来ないことを突き止めた。, 宇宙暦799年/帝国暦490年4月24日~5月5日。ヤン艦隊とラインハルトが直接指揮する艦隊の戦い。当初から参加した兵力は、帝国軍が艦艇18,800隻/将兵229万5400人。同盟軍が艦艇16,420隻/将兵190万7600人。ただし帝国軍は途中からミュラー艦隊約8,000隻が参戦した。, ヤン艦隊をおびき出すため、ラインハルトは全艦隊を同盟領各地の占領のために分散させて本陣を手薄にした。ここまではヤンの読み通りだったが、ラインハルトはヤンの読みをも超えて自ら直属艦隊を率いてハイネセンに向かい、「分散させた諸艦隊が最も遠ざかった時、ラインハルト自身はハイネセンに突入している」という状況を作り出した。それによって、ヤンはそれより前に、諸艦隊が近くにいるうちにラインハルトと戦わざるを得なくなった。罠である事を承知の上でヤンはラインハルトとの「決闘場」となるバーミリオン星域に向かった。, 正面から対峙した両艦隊が砲撃を開始したのは4月24日14時20分。双方とも相手の奇策に対応しようと考えていたため、結果として平凡な正面攻撃の応酬で始まった。砲戦が続くなかトゥルナイゼンが功をあせって突出、帝国軍の艦列を乱しヤン艦隊の集中砲火を浴びる事となった。一方の帝国軍も反撃し、主砲を撃ち合う消耗戦の様相を呈していく。ラインハルトもヤンも互いに予期せぬ乱戦状態のまま3日も戦い続けた。, 帝国軍の援軍が到着する事を予想したヤン艦隊は、27日に艦隊の再編成を行い速攻に転じた。いち速くラインハルトの旗艦を撃破して、勝敗を決しようという作戦である。最初からこうなる事を見越していたラインハルトは、時間稼ぎを目的としてペティコートのように24段に及ぶ防御陣を敷いて対応した。そして突破された防御陣は再結集して最後尾の防御陣となり、ヤン艦隊は永遠に防御陣を突破できない物心両面から疲労と損傷を蓄積させていくという作戦である。ヤンは帝国軍の防御壁を第8陣まで突破したがラインハルトの戦術を見抜くことが出来なかった。その後ユリアンが見抜いてその見解を披露した。, その見解に基づき、ヤンは4月30日に一旦後退して小惑星帯に入る。そこで艦隊を二分し、まず帝国軍の左翼から攻勢をかける。帝国軍ではラインハルトが囮艦隊を使った作戦であることを見抜くも、この左翼に突出してきた艦隊が囮か本隊かの判断に迷う。総参謀長オーベルシュタインに促される形で、ラインハルトはこの攻勢部隊が本隊であるとし、24段の防御隊形を解除しての攻撃を命令した。しかしこの部隊は、マリノ率いる2,000隻の分艦隊と牽引した隕石で1万隻程度の艦艇に見せかけた擬似艦隊であり、完全にラインハルトは裏をかかれた。各分艦隊が囮に引き寄せられてブリュンヒルトから離れた瞬間、ヤンの本隊が小惑星帯から進発してブリュンヒルトに向った。帝国軍の各分艦隊はブリュンヒルトの方向へ引き返し、同盟軍本艦隊の縦列に側面から攻勢をかけることで分断を図った。それを予期していたヤンは本艦隊を凹型(右舷90度に会頭)に再編、囮艦隊は隕石群を帝国軍に撃ち込み、本艦隊と挟撃して完全な包囲下に収める。帝国軍分艦隊はラインハルト座乗の総旗艦ブリュンヒルトと完全に分断されてしまう。, この時、同盟軍は帝国軍の艦隊ほとんどを包囲下に置く事に成功したため、同時にヤン艦隊の一部艦隊が、わずかな護衛に伴われるのみのブリュンヒルトに接近した。だが同盟軍が砲撃を開始する寸前に、ミュラー艦隊8,000隻(OVAでは強行軍に脱落艦が相次いで当初は6割ほど)がバーミリオン星系に到着しブリュンヒルトの防御にあたる。このミュラー参戦が5月2日のことである(時刻は不明)。ミュラーが最初に反転してきたのは、占領したリューカス星域の補給基地で抵抗が起きなかったためである。ミュラーの参戦により戦線は再び膠着し、戦艦アキレウスが撃沈しモートンが戦死した。, その後、ヤンはカルナップが包囲網を突破しようとしている事に気がついてその部分の包囲網を解き、ミュラーが逆に味方を救出するため包囲網に入るように仕向けた。ミュラーとカルナップが逆方向から殺到して混乱状態になった瞬間、ヤン艦隊は一点集中砲火を仕掛けてカルナップを戦死させ、さらにミュラーの旗艦リューベックをも大破、撃沈に至らしめた。ミュラーは辛うじて脱出に成功し戦艦ノイシュタットを旗艦としたが、これも撃沈され、更に移乗した戦艦オッヘンブルクまでも撃沈される。なおも戦艦ヘルツェンに移乗し、計4度司令部を移して奮戦するものの、ヤン艦隊の進撃を完全に食い止める事は出来なかった。それでもこの抗戦で稼いだ時間が大きな意味を持つこととなり、ミュラーはこの戦いぶりから後に「鉄壁ミュラー」と勇名を讃えられることとなる。, 5月5日22時40分、ヤン艦隊は再びブリュンヒルトを射程内にとらえようとしていた。しかし、事前にヒルダの策を受けたミッターマイヤー・ロイエンタールの別働隊約3万隻がハイネセン上空を制圧。自らの命が危うくなったヨブ・トリューニヒトは、日頃の大口を忘れて時間稼ぎさえせずに無条件停戦命令を下し、戦闘は終結した。足掛け12日にも及んだバーミリオンの戦いの最終的な参加将兵と損耗率は帝国軍が26,940隻/326万3100人、艦艇損傷率87.2%、死傷率72%。同盟軍が16,420隻/190万7600人、艦艇損傷率81.6%、死傷率73.7%、となっており両軍合わせて約250万もの犠牲者が出た。, なお、この戦闘に先立つ4月11日、ヤン艦隊は小惑星ルドミラの補給基地で半日休暇を取ったが、その際ヤンはフレデリカにプロポーズし受諾されている。また、フレデリカに密かな恋心を抱いていたユリアンは、二人の結婚を祝福しつつもそれを忘れるためという一面もあって、戦闘後に生き残ったら地球教の調査に向う事をキャゼルヌに伝えている。, 宇宙暦799年/帝国暦490年5月5日。ミッターマイヤーとロイエンタールによる同盟首都星ハイネセンの侵攻作戦。, バーミリオン会戦におけるラインハルトの危機を感じたヒルダが、5月2日に独断でエリューセラ星域にいたミッターマイヤーと面談し、「今から救援に行くよりそちらの方が早い」と「同盟首都ハイネセンを占領し、同盟政府にヤンに戦闘停止を命じるよう強要する」策を促した(これはヒルダの持論でもあった)。当初は懐疑的だったミッターマイヤーも説得を受けて同意し、隣のリオヴェルデ星域にいるロイエンタールに連絡して同行を要請した。ロイエンタールは様々な想いを抱きながらも同意し、ミッターマイヤーとともにバーラト星域に急行した。両艦隊とも5月4日にバーラト星系に到着。翌5日にはハイネセンの衛星軌道に達し、同盟政府に無条件降伏を勧告、国防委員長のアイランズとビュコックは最後まで抵抗することを主張した。しかし、それまで職務放棄し、また日頃国民を扇動、最後の最後まで抵抗しろと主張していたトリューニヒトが反対派の抵抗を地球教徒の手を借りて排除し、時間稼ぎ一つしようとせずに降伏勧告を受諾。ブリュンヒルトを眼前に捉えていたヤン艦隊に即時停戦することを命令した。そしてトリューニヒトは苦悩も反省の色もなく、厚顔にも自分と家族の安全の保証、帝国での地位までもを自分から要求した。「アルテミスの首飾りがヤンによって全て破壊されていなければ抗戦できた。ヤンが何だ」というのが、本人の弁であった(ただしOVA版においては、既に帝国軍は過去のカストロプ動乱時にアルテミスの首飾りとまったく同じ防衛兵器を完全に破壊している)。, この作戦によって帝国軍はハイネセンを無血開城する事が出来、神々の黄昏作戦は帝国軍の勝利に終わった。また、この作戦を考案したヒルダの戦略/政略センスが非凡なものである事が知られる事となった。ただしバーミリオン星域の戦闘で負けたまま勝利を譲られた形になったラインハルトのプライドは大きく傷つき、しばらくの間はヒルダに対して複雑な感情を抱かずにいられなかった事を自ら口にしている。, エルウィン・ヨーゼフ二世が「救出」されたあとの帝位は、生後わずか八ヶ月の女児カザリン・ケートヘンが(形の上で)継いでいた。そのカザリン・ケートヘンの父親であり親権代行者でもあるペクニッツ公ユルゲン・オファーは、オーベルシュタインに呼び出され、「女帝」カザリン・ケートヘンの退位宣言書と「帝位をラインハルトに禅譲する」宣言書を突きつけられた。立ち尽くして冷汗と脂汗を流すユルゲン・オファーに対し、オーベルシュタインはペクニッツ家の安泰およびカザリン・ケートヘンへの生涯年金支給の保証書をも提示した。それで冷汗と脂汗は安堵の汗に変わってユルゲン・オファーは二通の宣言書に署名し、かくしてゴールデンバウム王朝は人知れず滅亡した。, ラインハルトは新無憂宮において大々的に即位式及び戴冠式を行い、自ら帝冠を戴いた。ローエングラム王朝が、ここにはじまった。だがその場には、ラインハルトが最も求める二人の姿はなかった。, 宇宙暦799年[23]/新帝国暦1年7月6日、ハインリッヒ・フォン・キュンメル邸で発生したラインハルト暗殺未遂事件及び憲兵隊による地球教支部の制圧。, 7月1日、フランツ・フォン・マリーンドルフが、余命いくばくも無い甥のキュンメル男爵が自邸への行幸を望んでいる事を新皇帝となったラインハルトに打ち明けた。同情したラインハルトはその願いを聞きいれ、6日、16名の随行者を伴ってキュンメル邸を訪ねた。中庭に通された一行は、地下にゼッフル粒子が充満し、スイッチ一つで起爆できる事をキュンメルから聞かされ、騒然となった。だがラインハルトは平然とした様子を崩さず、それがキュンメルの苛立ちを誘った。, その一方で、帝国に「保護」されていたトリューニヒトが憲兵隊司令部のケスラーと面会し、キュンメルの計画と背後の地球教の存在を暴露した(この理由については諸説あるが、それを踏み台に帝国の政治に関わろうとした、という説が有力)。ケスラーはトリューニヒトを実質的に拘禁した後キュンメル邸に連絡を入れ、通話不能と分かると、近隣の武装憲兵隊の責任者であるパウマン准将以下2400名を現場に向かわせた。更にラフト准将の隊に、カッセル街19番地の地球教オーディン支部の出動を命じた。支部では戦闘となり、憲兵隊と信者の双方に犠牲者が出たが、最終的に憲兵隊が制圧に成功し、ゴドウィン大司教を逮捕した。, この時、膠着状態となっていたキュンメル邸にようやくパウマン准将の隊が到着した。キスリング達はその気配に気づき、機会をうかがっていた。だがその間に、キュンメルはラインハルトが胸の(キルヒアイスの遺髪と写真が入っている)ペンダントを無意識に触っている事に気が付き、それを見せるように命令した。それによって自分の無意識の行動に気が付いたラインハルトは、その命令を拒絶した。シュトライトやキスリング達がラインハルトに時間稼ぎの説得を試みたが、譲れない内容を秘めたラインハルトは頑として応じなかった。逆上したキュンメルは無理に奪おうとし、ラインハルトはキュンメルの横面を殴りつけてそれを防いだ。その空白を突いてキスリングがキュンメルにタックルして起爆スイッチを奪い、身体が衰弱していたキュンメルはその衝撃に耐えられずに危篤状態になり、ヒルダの腕の中で死亡した。さらに邸内に隠れていた地球教の信者がラインハルトを銃撃しようとするが失敗し、ラインハルトは無事に引き上げた。, この事件の後、マリーンドルフ親娘は自主的に謹慎したが、ラインハルトは短期間で復帰を命じ、また「殺人犯の凶器まで処罰する必要はない」と、地球教に扇動されたキュンメルの罪も不問に付した。その一方、10日の御前会議で真の「殺人犯」である地球教討伐を決定し、ワーレンにその任を命じた。, 7月16日、マスカーニ少将指揮下の同盟軍工作部隊がレサヴィク星系において、バーラトの和約によって保有を禁止された戦艦と宇宙母艦(空母)の爆破処分の準備作業を行っていた時、素性を隠して「義勇兵集団」と名乗った動くシャーウッドの森の一党が作業部隊を襲撃し、破壊される寸前だった艦艇の内戦艦464隻/宇宙母艦80隻を「入手」した(された側は「強奪」と表現した)。また「義勇兵集団」の呼びかけに応じたハムディー・アシュール少佐以下4,000名もの「お調子もの」が合流した。, 「この一件はヤンが企ててメルカッツが実行した」という密告が同盟要人によって帝国の高等弁務官府にもたらされ、レンネンカンプはそれを根拠にフンメル首席補佐官と話し合い、同月20日、同盟政府に対してヤンを逮捕するように勧告した(その直後、オーベルシュタインから超光速通信が入り、レンネンカンプに「これを利用してヤン一党を一網打尽にすべき」と更なる陰謀が吹き込まれている)。帝国の勧告を受けたジョアン・レベロは窮地に立たされ、ホワン・ルイのアドバイスでさらに決断に迷ったが、(OVA版では密告者の一人である)オリベイラの提案を受け入れて逮捕した。, 22日、自宅にいたヤンが中央検察庁の使者(と名乗った半ダースほどのダークスーツの男達)に逮捕された。フレデリカは事前にその危険性を感じていたが、ここに至って我慢の限界を感じ、ヤンを奪回すべく、シェーンコップとアッテンボローに連絡をとった。同盟政府の意を受けた警察が二人を追尾し始めたが、ローゼンリッターの迎撃に遭い壊滅、二人はローゼンリッター(及びバグダッシュ)と合流してジョアン・レベロを拉致し、同盟軍にヤンとレベロの身柄交換を要求した。この時、統合作戦本部長の任にあったロックウェルが応対し、この件が広まれば帝国につけこまれると考え、レベロを見殺しにしてヤンを謀殺することを決断したが、この事を予期していたシェーンコップ達がヤンの監禁場所に向かっていた。間一髪で救い出されたヤンは、シェーンコップやフレデリカ達とともにレベロを監禁している場所に行き、自分達がレンネンカンプを人質にしてハイネセンを離れるので、策謀に加わらなかったキャゼルヌやムライ、フィッシャー、パトリチェフの責任を追及しないでほしいと提案、レベロは不承不承ながら受諾した。, 翌早朝、高等弁務官府がおかれているホテル・シャングリラをローゼンリッターが急襲、レンネンカンプの拉致に成功したが、自分がヤンに負け、さらにレベロに売られた事を悟ったレンネンカンプは、監禁された部屋で首吊り自殺を遂げた。ヤン達はレンネンカンプがまだ生きている事にして交渉を続行、同盟軍から巡航艦レダIIを手に入れ、24日にハイネセンを脱出している。なお、脱出直前に事態を知らされたキャゼルヌは、迷うこと無く後方勤務本部長代理の職を捨て、家族とともにヤン一党と合流している(後日、冗談の範囲であるが、キャゼルヌ夫人がこの時のことを口にしている)。, 宇宙暦799年/新帝国暦1年7月27日。ワーレン艦隊による地球教本部(地球・ヒマラヤ山脈のカンチェンジュンガ山)への討伐作戦。発端となったキュンメル事件の発生は7月6日。出征を決定した御前会議は10日。ワーレン艦隊が太陽系外縁部に到達したのは24日。同日艦隊旗艦サラマンドルの艦橋で討伐を阻止するためにワーレンを狙ったテロが発生。27日に昏睡から脱したワーレンはコンラート・リンザー中佐及び2個大隊に地球教本部の偵察と進路設定を命令。30日までに作戦が終了。8月1日にはワーレン艦隊第1波はオーディンへの帰路に着いた。, 御前会議においてビッテンフェルトは主戦論を展開し、自分をその任に就けてほしいと願い出たが、ラインハルトはその願いを却下し、ワーレンに討伐を命じた。これは神々の黄昏作戦でヤンに敗北した3提督の内、ワーレンだけが名誉挽回の機会を得ていなかった事による。命令を受けたワーレンがオーディンを出立した日は明記されていないが、日を置かず高速艦艇だけ(5440隻)で出立し、航行途中で艦隊編成をしている点から、御前会議の翌日もしくは翌々日ではないかと推測される。太陽系外縁部に到達した24日、艦隊旗艦サラマンドルの艦橋で行われた作戦会議の後、ワーレンは兵士に扮した地球教徒に毒を塗ったナイフで襲われた。一命を取り留めたが、毒に侵された左腕を失ったワーレンは、その事から右腕の無いリンザーを思い出し、先行を命じた。, これに先立つ7月10日、ユリアン一行が地球に到着し、14日に地球教本部に潜入している。先行の命令を受けたコンラート・リンザーは本部内でフェザーンの商人達であると名乗ったユリアン一行の協力を得て各所を制圧し、地球教本部の内部構造を突き止めた。ワーレンはその情報をもとに一箇所を除く各所出入り口をミサイル攻撃でふさぎ、サラマンドルを強行着陸させて装甲擲弾兵を送り込んだ。戦いは最初から帝国軍が圧倒したが、命を投げ出して反撃してくる教徒の異様な振る舞いに神経が耐えられない兵士が続出した。やがて地球教徒自身による本部の爆破が発生し、戦いは終了した。総大主教が脱出せず生き埋めになった事は、脱出したド・ヴィリエ大主教が後日ユリアンに射殺される寸前に語って判明した。, これと平行して、ユリアン達は地球教本部の資料室を発見し、コンピュータに記録されていたデータを一枚の光ディスクにコピーしている。戦闘後に、リンザーから「協力してくれたフェザーンの商人」としてワーレンに紹介されたユリアンはオーディンへの同行を願い出ており、8月1日の艦隊第1波帰還の時に親不孝号で同行している。, 宇宙暦799年/新帝国暦1年11月~。ヤンの逮捕に始まるハイネセンの混乱の報告を受けたラインハルトが、バーラトの和約を破棄して同盟を併呑するために決定した作戦。ただし回廊の戦いを本作戦の一部とする説もある。, 11月1日、レンネンカンプの密葬が行われた後の会議で自由惑星同盟への再侵攻が決定され、ビッテンフェルト艦隊に先発しての出撃命令が出された(11月10日出撃)。, 11月10日、ラインハルトが全宇宙のFTL通信を利用して自由惑星同盟の非を打ち鳴らす演説を行い、同時にバーラトの和約の破棄と再度の宣戦布告を宣言した。, また、イゼルローン要塞のルッツ艦隊にも出動命令が下される事になった。オーベルシュタインはフェザーンに残留し留守を預かった。, 一方、同盟では一旦退役していたビュコックが自主的に復帰し、宇宙艦隊司令長官代理であったチュン・ウー・チェンが正式な手続きもなしに長官の座を返却し、補佐役として艦隊編成を行っている。, また、ビュコックは次の戦いを「大人だけの宴会」だと称し、スーン・スールをはじめとする、30歳以下の将来ある将兵の志願を認めなかった。チュン・ウー・チェンは同時にムライ、パトリチェフ、フィッシャーを辺境任務から呼び戻し、5,560隻の艦艇と供にヤンの元に送り出した。, 12月、イゼルローン再奪取の実行部隊がエル・ファシルから進発した日に、ビュコック率いる自由惑星同盟軍最後の宇宙艦隊もハイネセンから進発した。, 宇宙暦800年/新帝国暦2年1月2日~14日。エル・ファシル革命予備軍となったヤン一党によるイゼルローン要塞の攻略、及びイゼルローンに駐留しているルッツ艦隊との交戦。行動部隊の陣容は、艦隊指揮がメルカッツ、突入部隊がシェーンコップとローゼンリッター、ユリアン、ポプラン、マシュンゴ、及び参加希望者。情報操作担当がバグダッシュ。ヤンが直接指揮を執る事に対して独立政府が難色を示したため、ヤン及びアッテンボローがエル・ファシルに残留した。また、カリンが自分の娘だと知ったシェーンコップが、カリンの参加希望を却下した。その理由は明確には示されていない。, 情報操作のための最初の通信がバグダッシュから発せられたのは1月2日。ラインハルトの名前で、艦隊が大親征に参加する事を命じていた。だが翌3日に、前日とは逆に出撃禁止及び内通者捜索の命令が届き、捜索の結果、幾人かの逮捕者が出た。この事で、ルッツは後者の通信の方を信用し、これ以降に届いた出撃を促す通信を無視するようになった。, 1月7日、5本目に届いた出撃命令(これがラインハルトからの本当の命令)が届いてもルッツが動かない事を知ったバグダッシュは、脅迫めいた通信を送ってルッツの幕僚を戦慄させた。さまざまな思慮の末、これがヤンの罠だと結論づけたルッツは、逆に罠にかけるべく出撃、要塞を留守にすると見せかけて反転し、要塞と挟み撃ちにする作戦を立案した。ルッツ艦隊の出撃は12日、翌13日にはその報がヤン一党に届き、イゼルローン要塞に向けて出動した。, だがルッツの思惑に反して、イゼルローン要塞は、ヤン一党がトゥールハンマーの射程距離に入った時点で、バグダッシュが発した「健康と美容のために、食後に一杯の紅茶」という通信を受領し、要塞の制御システムをつかさどるコンピュータが機能を停止していた。これは「第9次イゼルローン攻防戦」でヤンが要塞を放棄した時に仕掛けた罠であり、これによってゲートの開閉も防御システムの稼動も不可能となった。, ヤン一党の突入部隊は要塞の軍港に強行着陸し、白兵戦の末、23時20分にAS28ブロックの第4予備制御室を占拠した。ユリアンが制御卓から「ロシアン・ティーを一杯。ジャムではなくママレードでもなく蜂蜜で」と回路に入力してシステムの制御を掌握し、23時25分、帰還途上のルッツ艦隊にトゥールハンマーを発射。これに気づいたルッツは急遽散開行動を命じたものの、艦隊の1割を失った。そしてその光景を見た要塞守備隊の戦意も失われ、守備隊は次々と潰走・降伏していった。, 14日0時45分、帝国軍の守将ヴェーラー中将が、部下の安全な退去と引き換えに要塞の放棄に応じる事を打診。意思決定を委ねられたユリアンは7分後に条件を受諾する返答を送り、戦闘は終了した。要塞内の帝国軍、及び損害を被ったルッツ艦隊は撤退した。なお、0時59分に、ピストル自殺を遂げたヴェーラー中将の遺体が執務室で発見された。, 宇宙暦800年/新帝国暦2年1月16日。バーラト星系に侵攻を続ける帝国艦隊と、それに対抗しようとする同盟艦隊の交戦。1月8日、ミッターマイヤー艦隊の前方に1,000隻以上の艦艇が出現。同10日、同盟軍が20,000隻以上の戦力を有している事が判明。同13日、帝国軍の前方、恒星マル・アデッタ付近に同盟軍が布陣。同16日に戦闘開始。, マル・アデッタは不安定な状態の恒星で周囲に無数の小惑星を従えており、同盟軍はその小惑星帯内の狭い回廊の中に「篭城」していた。マル・アデッタ星域の戦略上の価値は前年に両軍が対峙したランテマリオ星域より低いとされていたが、戦術的には遥かに難所とされていた。そのため、数で勝る帝国軍には「一隊が同盟軍を抑えて、本隊がその隙に同盟首都ハイネセンを陥とす」策もあり、「常識的な事を言わなければならない」という見地で幹部を代表してシュトライトがそれを述べた。しかし、それは文字通り「言ってみただけ」であり、ラインハルトは「老将の死を覚悟の挑戦、受けねば非礼にあたる」とマル・アデッタで戦う事を選び、もともと乗り気だった幹部たちもそれに同意した。その為、会戦当初の地の利は同盟軍に傾くことになった。, 同盟の艦隊司令官はビュコック。参謀長はチュン。分艦隊司令官はカールセン。参加幕僚はザーニアル少将/マリネッティ少将(この二人はOVA版のみ登場)など。戦力は推定で艦艇20,000~22,000隻/将兵230万~250万人(自由惑星同盟がこの後滅亡するなどの事情で、正確な記録が無いと設定されている)。なお、副官のスールは別の命令を受けてムライ達に同行してヤンの元に向った。, 戦闘態勢に入った帝国軍の陣容は、中央部がラインハルトの直属艦隊。左翼がミッターマイヤー艦隊、右翼がアイゼナッハ艦隊、後衛がミュラー艦隊、予備兵力がファーレンハイト艦隊、前衛はクナップシュタイン/グリルパルツァーの両艦隊。なお、先行したビッテンフェルト艦隊は連絡が取れず、戦闘開始時には参戦出来なかった。, 16日10時30分、正面からの砲撃戦開始。第1撃の後、同盟軍が小惑星帯に撤退。グリルパルツァー艦隊が追撃したが逆撃され、3割の損害を出して撤退。ラインハルトはファーレンハイト艦隊を同盟軍の背後に差し向け、同時にクナップシュタイン艦隊に陽動を命じた。13時にクナップシュタイン艦隊が攻撃を開始したが、逆に多くの損害を出して苦戦に陥る。15時40分にファーレンハイト艦隊が同盟軍背後にまわり込む事に成功したが、16時20分、左側背からカールセンの分艦隊が攻撃を開始。ファーレンハイト艦隊は後退を余儀なくされた。20時30分、カールセン艦隊は迂回して帝国軍本隊の背後に回り込み、ミュラー艦隊と戦闘を開始。その背後にはファーレンハイト艦隊が、さらにその背後にはクナップシュタイン艦隊を機雷で足止めしたビュコックの同盟本隊が続いた。その後、2つの同盟艦隊は連携を以って帝国軍本隊攻撃を試みたが、ミュラー艦隊とファーレンハイト艦隊、21時18分に右翼から迂回して戦いに加わったアイゼナッハ艦隊の抵抗に遭い、進軍を止められていた。22時、恒星風の影響で帝国軍の艦列が乱れたのを機に、同盟軍は一気に進撃を試みたが、側面からミッターマイヤー艦隊が突入したためまたも進撃を止められた。そして22時50分、先行していたビッテンフェルト艦隊が戦域に到着し、攻勢が限界に来ていた同盟軍に攻撃を加えた。23時10分、カールセンが乗艦ディオメデスと共に戦死。この時点で8割が失われた同盟軍は敗走を開始したが(OVA版ではビュコックが全鑑に対し戦線離脱を許可している)、艦隊旗艦のリオ・グランデと、その意を汲んだ100隻程度の艦艇が、味方の退路を確保するため戦闘を継続した。, 23時30分、(ヒルダに説得された)ラインハルトの意を受けたミッターマイヤーが降伏を勧告したが、ビュコックは勧告を拒否。ラインハルトは砲撃を命じ、リオ・グランデは破壊され、ビュコックとチュン、艦長のエマーソンは乾杯しながら消滅した。, この会戦の後、自由惑星同盟は国家としては滅亡を遂げ、「銀河帝国軍対自由惑星同盟軍」という戦いの図式はこれを以って終了した。, 一方ヤンは、ビュコック戦死の凶報を聞いて、己の判断の甘さを心から悔いた。もしヤンが、ビュコックが残存艦隊を率いてラインハルトと戦う事を要塞攻略戦時に知らされていたら、ヤンはおそらく(ビュコックとともに)生涯で初めて勝算なき戦いに身を投じたであろう、という見方も存在する。, 帝国軍はマル・アデッタ星域の会戦で最後の同盟軍艦隊を撃破したが、その直後の祝宴のさなかにイゼルローン要塞が再奪取された事を知った。状況の変化に帝国軍は愕然としたが、作戦に変更は無く、そのままハイネセンに向って再発進した。ラインハルトは急行する事を考えていたが、ヒルダの助言によってゆっくりと進行し、同盟の動揺を誘った。意図は的中し、2月2日に同盟元首のジョアン・レベロが統合作戦本部長のロックウェル大将とその部下たちに射殺され、自由惑星同盟は降伏を宣言した。帝国軍はハイネセンを無血開城し、ラインハルトは手始めにロックウェルら裏切者の売国奴たちを許すことなく銃殺に処した。しかし、ラインハルトは彼ら以外の同盟市民には一切危害や処罰を加えず、その予想外の寛大さに同盟の世論は反抗心をくじかれ、帝国支配を暗黙の是とした。, そして宇宙暦800年/新帝国暦2年2月20日、ラインハルトは冬バラ園の勅令(正式名称は宇宙暦800年2月20日の勅令)で、一貫して辺境の叛徒扱いだった自由惑星同盟を国家として公認し、同時に同盟の消滅を宣言した。, 宇宙暦800年/新帝国暦2年4月20日~5月18日。ヤン一党(エル・ファシル革命予備軍)と帝国軍の戦い。ヤン・ウェンリー最後の戦いであり、ラインハルトが一度に動員した戦力としては最大級のものとなった。, 元よりこの戦いは、言ってみればラインハルトの私戦の性格が強いものであった。あえて多大な犠牲を払ってイゼルローン要塞を攻略する意味は無く、回廊の出入り口を封鎖しておけば、ヤン一党はいずれ衰退を余儀なくされる。あくまでヤンと勝負してみたいというラインハルトの欲求こそが、戦いの最大の動機であった。ロイエンタール、ミッターマイヤーともにこの戦いにラインハルトが親征することに反対しており、ヒルダに至っては面と向かってラインハルトに反対の意を表明していた。しかしラインハルトは、それを承知で戦いに臨んだ。, 4月20日の時点で、ヤン一党の兵力は艦艇28,800隻(うち3割近くが修理や整備を必要とする傷物とされている。実戦参加した隻数は記述が無いが、OVAではメックリンガー艦隊を牽制するに当たって2万隻以上を投入して、ナレーションがヤン艦隊のほぼ全軍と解説している)/将兵254万7400人。ヤンは流浪時に乗艦としたユリシーズをそのまま旗艦とし、ヒューベリオンはメルカッツが乗艦とした。アッテンボローはマサソイト、フィッシャーはシヴァ、マリノは引き続きムフウエセを乗艦にしている。, 初戦で対決したのは、先発したビッテンフェルト艦隊15,900隻とファーレンハイト艦隊15,200隻、加えて帝国領からイゼルローンに接近したメックリンガー艦隊15,900隻。, 戦いに先立って、ビッテンフェルトはヤンに挑発的な降伏勧告を送り、ヤンはそれを利用してメルカッツの裏切りという虚偽の通信を送り返した。ビッテンフェルトとファーレンハイトは信用しなかったが、相手の出方を待つ必要に迫られ、結果として受動的な立場に追い込まれた。この策謀で2艦隊の足を止めたヤンは、20,000隻以上を率いてメックリンガー艦隊に向かった。自分の艦隊より大きな兵力の接近により、メックリンガーはヤン艦隊は全体として5万隻以上存在するものと判断し慎重に後退し、それを確認したヤンは反転してビッテンフェルト/ファーレンハイト艦隊に向かい、4月27日、アッテンボローの擬態で回廊に引きずりこまれたビッテンフェルトと交戦状態に突入、平行してファーレンハイトも攻撃を開始した。, 戦いは消耗戦となったが、狭い回廊のために身動きがとれず、さらにフィッシャーの巧みな運用によってヤン艦隊に包囲される形となり、帝国軍がより多くの損害を出していた。ビッテンフェルトは正面突破に活路を得ようとしたが、ヤンの包囲は崩れず、一旦後退した。代って前線に突出したファーレンハイト艦隊は、おとり役を演じたアッテンボローの艦隊に砲火を集中し、一旦はヤンの本隊に肉薄したが、突出したため反撃を受ける事となった。この時再編成を済ませたビッテンフェルト艦隊が合流したが、一箇所に集まったため逆に集中砲火を浴びる結果となり、ファーレンハイト艦隊は右翼のメルカッツ艦隊に追い込まれた(この時右翼艦隊に所属していたカリンが初めてスパルタニアンで実戦に出陣し、一機を撃墜して無事に生還している)。, 4月30日23時15分、回廊から脱出する僚艦の援護射撃をしていたアースグリムの艦橋が被弾した。ファーレンハイトは瀕死の重傷を負い、幕僚も死亡した。ファーレンハイトは従卒の幼年学校生に遺言を伝えて死亡。アースグリムは同25分に撃沈した。2艦隊は回廊から撤退し、ラインハルトの本隊に合流に向った。ビッテンフェルト艦隊の損害は艦船15,900隻中6220隻、人員190万8000人中69万5700人、ファーレンハイト艦隊の損害は艦船15200隻中8490隻、人員185万7600人中109万5400人。戦死したファーレンハイトは元帥に昇進し、メルカッツは3日間の喪に服し作戦会議に代理出席したシュナイダーも喪章を胸につけて席に着いた。, 帝国軍本隊はビッテンフェルト/ファーレンハイト艦隊の残存部隊と合流し、5月3日に回廊に侵攻した。この時点での帝国軍本隊の兵力は艦艇14万6600隻/将兵1620万余人。対するヤン一党の兵力は2万隻を切っていた。, アッテンボローが回廊の入り口に500万個の連鎖式爆発機雷を敷設しており、帝国軍はこれを排除しなければ回廊に突入出来なかった。帝国軍はこれに対して統帥本部総長ロイエンタールの案を採用し、まずブラウヒッチ大将の艦隊が半日をかけて機雷原にトンネル状の通路を穿ち、ヤン艦隊に攻撃を開始、ブラウヒッチがヤン艦隊の耳目を集めている間に指向性ゼッフル粒子を使って同時に5箇所のトンネルを開け、そこから各艦隊を侵攻させる、ヤン艦隊が分散する隙に最初にブラウヒッチが開けたトンネルから本隊が突入した。この作戦によって帝国軍は回廊内に橋頭堡を築くに至った。, 5月4日12時0分、総旗艦ブリュンヒルトが回廊に突入。分艦隊を指揮するアッテンボローは集中砲火によって対抗し、そこから砲撃戦が展開される。だが狭い回廊内では混乱も多く、ミッターマイヤーの立てた半包囲作戦も通信状態も十分とは言えず、大部隊が行動する空間的余裕も乏しかったため味方が作戦通りに動いてくれず失敗した。これを問題としたミッターマイヤーは、後方では戦場の様子が把握しにくいとして20時15分に総旗艦ブリュンヒルトから自らの旗艦ベイオウルフに移乗して陣頭指揮を執り始めた。疾風ウォルフの戦線参加で帝国軍は勢いづいたが、戦闘自体は膠着したままだった。バイエルラインの部隊約6000隻を突出させてヤン艦隊の一角を突き崩そうとした作戦が失敗に終わった後、ミッターマイヤーは戦力を火力重視と機動力重視の部隊を1000隻程に細分化してヤン艦隊の戦力を削り取る作戦を使ったが、これも遊兵を作り出す結果となった。, 5月6日、ヤン艦隊はメルカッツの作戦で帝国軍の左翼を集中砲火し、帝国軍本隊が左翼に移動した瞬間を狙ってマリノの分艦隊がブリュンヒルトに向った。シュタインメッツがこれに気づいて防御陣を敷いたが、そのためヤン本隊に向う事が出来ず、ヤンとメルカッツの艦隊の集中砲火を浴びた。11時50分、艦隊旗艦フォンケルが被弾し艦橋が大破、シュタインメッツは破壊された船体の下敷きになり、親しくしていた女性の名前を呼んだ後に絶命した。報告を受けたラインハルトは、シュタインメッツに代ってヒルダを大本営幕僚総監に任じたが、帝国軍の混乱は収まらなかった。, 戦線崩壊の危機を感じたロイエンタールは、バルトハウザー艦隊に側面攻撃をさせてヤン艦隊の足を止め、その間に本隊を後退させて体勢を整える作戦を献じたが、各艦隊がロイエンタールの思い通りに動かず、逆にヤン艦隊につけ入る隙を与えた。あと一歩でブリュンヒルトを討ち取るという時、ラインハルトが瞬時にヤン艦隊の艦列の攻撃ポイント(OVAでは、俯角30度・2時方向)を見抜き、自ら砲撃を指揮した。効果的に損害を与えられたヤン艦隊は撤退し、ロイエンタールは改めてラインハルトの天才ぶりを認識したが、この時ラインハルトの身体に異変が起こっていた。, 5月7日23時、一旦要塞に撤収して態勢を整えたヤン艦隊は再び戦闘を開始した。ミュラー艦隊が前線に出て交戦を開始、さらに帝国軍の各艦隊もヤン艦隊に攻撃を加えたが、数が多いゆえに回廊の地形を有効に利用出来ず、戦線は混乱を極めた。8日になっても状況は変化しなかったが、そんな中、ベイオウルフが被弾し、一時はミッターマイヤー戦死の報が帝国を駆け巡った。本人みずから虚報である事を報告したが、この事がきっかけとなり、ラインハルトは戦法の変更を決意。9日の御前会議で作戦の変更が告げられ、10日に戦闘が再開された。一艦隊が縦列突撃しつつ最後の一発まで撃ちまくってから反転し、その直後に次の艦隊が、そして次の次の艦隊も続けて突入し続けるという、単純だが最も効果的なタックマッチ戦法であった。, この手段を選ばない物量作戦に直面したヤンは、慎重に艦隊を運用して対抗し、第1陣のミュラー艦隊、第2陣のアイゼナッハ艦隊、第3陣のミッターマイヤー傘下の提督たちが指揮する艦隊(ミッターマイヤー自身は、旗艦ベイオウルフの損傷もあってラインハルトに出撃を禁止された)、15日19時20分の第4陣の黒色槍騎兵艦隊(ビッテンフェルト艦隊に旧ファーレンハイト艦隊を含む)の後退までは持ちこたえた。だがこの時フィッシャーが戦死し、ヤン艦隊は艦隊運用の要を失ってしまう(フィッシャーの艦隊運用に依存する所が大であったヤン艦隊にとっては致命傷であった)。しかし、同時に帝国軍も多大な犠牲を出し、純戦術的には帝国軍の猛攻をヤン艦隊が耐え抜き、帝国軍が一時撤退を余儀なくされたという状況であった。, ヤンは意気消沈しつつ機雷を敷設しなおし、帝国軍の撤退を見て、イゼルローンに一時戻る事を決めたが、その途中である18日、ラインハルトから停戦と会見を呼びかける通信文が届き、戦闘は終了した。帝国艦隊と異なり連戦を強いられたヤン艦隊のメンバーは、出番のなかったローゼンリッターのメンバーを除き、過度の睡眠不足となっており、フィッシャーを失ったことによる艦隊運用の困難とあいまって、これ以上戦闘を継続するのは不可能といえる状態まで追い込まれており、この時に帝国軍がさらなる攻撃を行っていれば、ヤン艦隊の敗北は必至の状況(もちろん帝国軍はその事実を正確に把握していないが)であった。この時、帝国軍は200万の将兵と2万2400隻を失った。, なお、ラインハルトが圧倒的に有利な状況にありながら停戦と会見を呼びかけたことに対し、ヒルダは、ヤンに対する敬愛、多大な犠牲を出した事への自責の念、戦況の推移に対しての苛立ち、そして戦闘以外で状況を打開できないかというラインハルトの総合的な判断によるものであると推察した。しかし、ラインハルト自身はあくまでも「キルヒアイスが夢に出てきて、これ以上の流血は無用と諌めた」と主張した。そして、帝国軍の誰もがそれで納得した。, 5月20日、イゼルローン軍はラインハルトからの通信文を討議した上で、会見に応じる事を決定し、5月25日、ヤン及び随員のパトリチェフ、ブルームハルト、スール、加えてロムスキーとその側近達がラインハルトとの会見に応じるため巡航艦のレダIIで出発した。なお、ヤンの副官であるフレデリカは風邪で同行出来なかった。また、明確な理由は不明ながら、ヤンはユリアンを同行させなかった。, レダIIが出発して3日後、ボリス・コーネフ達がイゼルローンとの通信可能宙域に到着し、アンドリュー・フォークがヤンの暗殺を謀っているという情報をもたらした。ユリアンやシェーンコップ達は直ちにレダIIの後を追った。, 5月31日23時50分、3次元チェスを終えたヤンは、自室に向かってシャワーを浴び、翌6月1日0時25分にベッドに入ったが、寝付けないため睡眠導入剤を服用して怪奇小説を読み始めた。0時45分、眠ろうとしたヤンの元に「帝国軍(の内部に浸透していた地球教の暗殺部隊)からフォークの暗殺計画と武装商船の奪取に関する通信が届いたため艦橋に来て欲しい」と連絡が入った。薬のため半分寝ぼけた状態のヤンが艦橋に出向いたのと前後して、フォークが乗っ取った武装商船を帝国軍の駆逐艦が破壊したと通信が入った。挨拶のため移乗したいという駆逐艦からの要請にスールは疑問を口にしたが、ロムスキーやその側近は要請を受諾した。レダIIに移乗した途端に本来の姿を現した地球教徒達は、ロムスキー達を射殺してヤンを探し始めた。事態の急変に気が付いたヤンの随員達は、ヤンを逃がす一方で応撃を開始したが、ヤンを奥の扉に押し込んだパトリチェフが射殺され、続いてスールが負傷した。, 2時4分、レダIIと帝国軍の駆逐艦がいる宙域にユリシーズが到着し、ユリアンとマシュンゴ、そしてシェーンコップが率いるローゼンリッターの隊員達がレタIIに乗り込んで来た。ユリアン達は敵を倒しながらヤンを探し始めた。, 2時40分、一人で船内を歩いていたヤンの前に、帝国軍の軍服を来た男が現れ、ヤンを銃撃してそのまま逃走した。太ももの動脈叢(そう)を撃ち抜かれたヤンは、多量の出血によって立っていられなくなり、通路の壁ぎわに座り込んで、そのまま意識を失くし、2時55分に死亡した。33歳であった。, 3時5分、ユリアンがヤンの遺体を発見した。直後に現れた帝国軍の軍服を着た数名がユリアンの狂乱によって殴り殺された後、マシュンゴが死体を抱きかかえてシェーンコップ達の元に戻った。ブルームハルトの死を見届けたシェーンコップは、続いてヤンの死を知り、震える手で敬礼を施した後、ユリアンに敵が地球教徒である事を知らせた。ヤン達の遺体と生け捕りにした地球教徒をユリシーズに移した後、3時30分、ユリアン達はその場を離れた。, 6月3日11時30分、ユリシーズがイゼルローンに帰還した。ユリアンはキャゼルヌ夫人に促されて自分でフレデリカに報告し、6日、司令官代行としてヤンの葬儀を行った。同日19時10分、イゼルローンから発せられたヤンの死を知らせる通信文を帝国軍が受信し、25分、ヒルダによってラインハルトの元に届けられた。ラインハルトは憤激にかられてヒルダに八つ当たりした後落ち着きを取り戻し、ミュラーを弔問の使者に指名した。, 結局ラインハルトは喪中の敵を討つを潔しとせず、またミッターマイヤーはイゼルローン攻略に元より反対だった事から、帝国軍は撤退する事になった。ロイエンタールはヤン存命中の(採るべき)戦略が死後においてもそうとは限らない(ヤンがいたからこそイゼルローン攻略はすべきではなかったのであり、ヤンがいない今は攻略の好機)という事から撤退には賛成では無かったのだが、ラインハルトとミッターマイヤー双方が攻略に反対しているなら自分のほうが折れるべきという事で、撤退に賛成する事になる。翌7日、帝国全軍に撤退命令が発令され、各提督達は戦後処理に奔走する事となった。, 宇宙暦800年/新帝国暦2年10月7日。ガンダルヴァ星系の惑星ウルヴァシーで発生したラインハルト暗殺未遂事件。, 9月9日、新領土の総督となったロイエンタールがラインハルトに行幸を求めた。これと前後してロイエンタールの叛意が帝都で噂になっており、それに基づいてオーベルシュタインが自制を求めたが、ラインハルトはそれを却下し、一個艦隊の護衛も拒絶した。だが今回は、ミッターマイヤー以外の提督達も不安を拭い切れず、ラインハルトに指名されたミュラーに加え、ルッツも、ハイネセンにいる妹とその夫の話を持ち出して同行を志願した。ラインハルトはこれを認め、さらにミッターマイヤーの提案によって50~100隻の護衛が認められた。なお、これに先立って私的な問題が生じていたヒルダはフェザーンに残留した。, 10月7日、ハイネセンに先立って戦没者慰霊のためにウルヴァシーに立ち寄り、21時10分に司令部に隣接した迎賓館に入った一行は、23時30分になって、ヴィンクラー中将率いる駐留軍50万の動向に不審な様子がある事を知り、とりあえず総旗艦ブリュンヒルトに戻る事を決めた。だが軍事宇宙港に向かう途中で車が襲撃され、さらに通信でブリュンヒルトが攻撃を受けている事が判明したため、一行は近隣の人造湖でブリュンヒルトと合流する事にした。車を捨てて人造湖に向かう途中で、虚報でおびき出されていたリュッケとも合流したが、その直後にラインハルトを狙う帝国軍人達と遭遇した(その上官の言葉でラインハルトに賞金10億帝国マルクがかけられている事が判明している)。その一人が寝返って仲間を撃ち、謝罪の後に同行を許されたが、直後に後続の追撃者に射殺されてしまい、このままでは追撃されると判断したルッツが、居残って退路を守る事を申し出た。ミュラーは反対し、更にミュラーに加えてキスリングも残ると申し出たが、ルッツの決意が固いと察し、苦渋の思いで銃のエネルギー・パックを渡して先を急いだ。ラインハルトはルッツに、最後は降伏しろと命じたが、ルッツはそれに反してブリュンヒルトが離水するまで抵抗を続け、最後は左胸部と側頭部を撃ち抜かれて絶命した。, この事件は、グリルパルツァーの調査によって地球教の仕業と判明したが、背後でラングとルビンスキーが暗躍し、ロイエンタールが叛するように仕向けていた様子がうかがえる。しかし、自分の立場を強化することを考えたグリルパルツァーにより、地球教によるものという情報が隠匿され、ルッツの死も重なってロイエンタールは叛逆せざるを得ない状況に追い込まれてしまう。この2つの要素が無ければこの謀略は成功していなかった可能性があるとも言われている。なお、後になってメックリンガーによる再調査が行われ、事件の真相が明らかになった。, 宇宙暦800年/新帝国暦2年11月24日~。叛乱を起こしたロイエンタールと、討伐を命じられたミッターマイヤーの戦い。「双璧の争覇戦」とも。, きっかけとなったウルヴァシー事件が発生したのは10月7日、叛乱発生の日時は明確な宣戦布告が無いため不明だが、行方不明だったブリュンヒルトが発見された10月29日には、既に叛乱が既成事実となっていた。ラインハルトがミッターマイヤーに(拒否権付きで)討伐を命じたのは11月1日、ミッターマイヤー艦隊及び配下に加わったビッテンフェルト、ワーレン艦隊が影の城付近に集結したのは同4日、ラインハルトがロイエンタールの新領土総督の地位と元帥号を剥奪したのは同16日(会戦後に元帥号剥奪は撤回されている)、同日ロイエンタールはミッターマイヤーと最後の交信を行ったが、交渉は決裂している。, ロイエンタール側の兵力は艦艇35,800隻/522万6400人(ただしこれは新領土総督に任じられた時の兵力。その後の損害や脱落は不明だが、開戦時に約520万と記述されている)。配下のグリルパルツァーは、派遣されていたウルヴァシーの捜査から戻ってきた時点で裏切りを企んでいたが、表面上は叛乱に同調し、クナップシュタインもグリルパルツァーに説得されてロイエンタールに協力を約束した。, ミッターマイヤー側の兵力はビッテンフェルト、ワーレン両艦隊を合わせて艦艇42,770隻/将兵460万8900人。これに加えてメックリンガー艦隊11,900隻がイゼルローン方面から侵攻している。ただし開戦時はミッターマイヤー艦隊(将兵259万人)のみであり、ビッテンフェルト、ワーレンは遅れて戦場に到達する。, 11月24日9時50分。対峙した両艦隊は正面から砲撃戦を開始した。当初は戦力差からミッターマイヤーが不利だったが、機動能力を最大限活用して戦況を拮抗させていた。25日8時30分、ビッテンフェルト艦隊の内脱落を免れた約1万隻が戦場に到着し、ロイエンタール軍の左翼に攻撃を開始した。同日19時、ワーレン艦隊が到着し、戦力比はほぼ対等となった。だがその直後、バイエルラインの分艦隊がロイエンタールの策略で包囲網に引きずり込まれて損害を出し、副司令官のレマー中将は戦死した。, ミッターマイヤーはロイエンタール軍の弱点が、配下になって間もないクナップシュタインやグリルパルツァーにあると考え、攻撃を集中した。29日6時9分、クナップシュタインが乗艦もろとも戦死。そのためクナップシュタイン艦隊は指揮系統を失い戦力を低下させたが、ロイエンタールは巧緻を極めて不利な戦況を転換し、旧ファーレンハイト艦隊と合併したばかりで統合がまだスムーズでないビッテンフェルト艦隊に打撃を与えた。ビッテンフェルト艦隊の各艦艇は後退の気配を見せたが、「退く奴は砲撃する」というビッテンフェルトの暴言をオイゲンが通信で流したため、かろうじて踏みとどまり、シュワルツ・ランツェンレイターと旧ファーレンハイト艦隊との反目も逆に好作用して猛反撃に転じた。30日16時、そのビッテンフェルト艦隊が後退してロイエンタール軍が一時優勢となり、火力と機動力を駆使して左側面から反包囲しようと試みたが、ワーレン艦隊の奮闘で阻止された。, 戦闘はその後も続いたが、12月3日、メックリンガー艦隊がイゼルローン回廊を通過してハイネセンに向っているという報告を受けたロイエンタールは、戦闘継続を断念して後退に転じた。ミッターマイヤーはなおも追撃したが、12月7日、反転迎撃を始めようとしたロイエンタール軍に、その一艦隊であるグリルパルツァー艦隊が攻撃を加え始めた。裏切りに気がついたロイエンタールは反撃に転じたが、乗艦のトリスタンが被弾し、吹き飛ばされた艦の建材の一部がロイエンタールの左胸部を貫いた。また、グリルパルツァー艦隊の裏切り行為に対して、最も反撃を試みたのは戦闘中裏切るつもりであったことを知らなかったクナップシュタインの残存艦隊であったのは皮肉といえる。グリルパルツァーは返り討ちにされ、ロイエンタール艦隊主力は指揮系統の潰乱により烏合の衆と化したが、ディッタースドルフ分艦隊が殿軍として残り、ロイエンタールは戦場を脱出してハイネセンに撤収、戦闘は終了した。, ロイエンタールは瀕死の身ながらなお毅然としてハイネセンに帰り着き、民事長官エルスハイマーの軟禁を解いて政務と軍務の全権を掌握してほしいと頼みこれを承諾させる。そして、ヨブ・トリューニヒトを呼び出すが、席上ラインハルトに対する侮辱の言葉を吐いたトリューニヒトを射殺する。次にエルフリーデ・フォン・コールラウシュが初めてロイエンタールとの子を連れて現れる。ロイエンタールはミッターマイヤーにその子を託せと言って殺すなら自分の銃を使えと言うが、エルフリーデ・フォン・コールラウシュは子供を置いていずこかに消えてしまう。酒盃を前にミッターマイヤーを待ったが、ミッターマイヤーは親友の死に際に間に合わなかった。また、副司令であったベルゲングリューンも直後にロイエンタールの後を追う形で自ら命を絶った。, 宇宙暦801年/新帝国暦3年2月12日~14日。イゼルローン(共和政府)革命軍と帝国軍艦隊との交戦。ユリアンが初めて作戦を立案し、艦隊指揮を執った作戦でもある。この年の初頭からハイネセンで頻発したテロや暴動に関連して、イゼルローン共和政府の立場を明確にしなければならないという政略的配慮が必要になり、ユリアンが戦う事を決断した。, イゼルローン軍が進発したのは2月7日。回廊の帝国本土方面の警備を担当していたヴァーゲンザイル艦隊に向かい、それを知ったワーレン艦隊は後背を突くため2月8日に進発した。この時点で、ヴァーゲンザイル艦隊は8,500隻、旧同盟領に駐留するワーレン艦隊は15,600隻。対するイゼルローン軍はユリアン率いる本隊が6,600隻、これに加えてメルカッツが率いる別働隊が本隊に先発して出撃し旧同盟領方面に布陣した。, 戦闘開始は2月12日4時35分、帝国本土方面の出口に近い宙域で、イゼルローン軍本隊とヴァーゲンザイル艦隊が交戦を始めた。砲撃戦に加えて単座式戦闘艇どうしの空中戦が展開され、ポプラン率いるスパルタニアンのチームが損失16機に対してワルキューレ104機撃墜という戦史に残る戦果をあげた。イゼルローン要塞に近づけてトゥールハンマーを使うというのがイゼルローン軍の作戦であったため、全体としては帝国軍が進み、イゼルローン軍は後退した。ヴァーゲンザイルはこの作戦に気がついていたが、平行追撃に持ち込めばトゥールハンマーを無力化出来ると考え、前進を続けた。, 2日間の退却戦の後、イゼルローン軍はヴァーゲンザイル艦隊をトゥールハンマーの射程に引きずり込んだ。それに気がついたヴァーゲンザイルは退却を始めたが、トゥールハンマーの一撃を受けて混乱状態に陥った。一方のユリアンは逆方向から進撃するワーレン艦隊に向った。この時点でヴァーゲンザイル艦隊はメルカッツの別働隊を認識出来る位置にあったが、自分達が逃げるのに精一杯でワーレン艦隊にその報告をしなかった。, 一方ワーレン艦隊はヴァーゲンザイル艦隊の援護のために危険宙域に留まり、トゥールハンマーのエネルギー充填までの時間を見計らってイゼルローン本隊と交戦に移った。時間的にも数的にも勝算はあったが、それまでワーレン艦隊の死角に潜んでいたメルカッツの別働隊が左側面から攻撃を開始し、結果としてワーレン艦隊はトゥールハンマーの直前で立往生する形となった。艦隊運用の目論みが外れたワーレンは態勢を整えつつ撤退を始めようとしたが、20時15分エネルギー充填を完了したトゥールハンマーの砲撃を受け、さらに200秒後に第2撃を受けた。多数の艦艇が破壊もしくは戦闘不能となったワーレンは、ヴァーゲンザイル艦隊の撤退を確認した上で、20時45分に撤退命令を出した。, 21時40分に帝国軍の完全撤退を確認したユリアンはイゼルローン要塞へ帰還。帝国軍の戦死者は推定40万とささやかなものではあったが、ヤンの死後民主共和勢力が初めて帝国軍に勝利したという意味で政治的に大きな勝利となった。, 宇宙暦801年/新帝国暦3年3月21日~5月20日。

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